ZOOM G2 FOUR は、アンプ/キャビ(IR系)と定番エフェクトを“1台で完結”させやすい、現代的なコスパ・マルチです。音作りを「深掘りできる」のに「迷いにくい」設計で、自宅練習〜スタジオまで運用イメージが立てやすいのが強み。マルチにありがちな“とりあえず何でも入ってるけど決まらない”を回避しやすく、はじめてのマルチとしても、サブ機としても導入しやすい立ち位置です。
[ZOOM] G2 FOUR|ペダマニレビュー
どんなペダル?
G2 FOUR は、ギター用マルチの中でも「アンプ+キャビ+空間系までまとめて作る」用途に強いモデルです。歪みやモジュレーション、空間系はもちろん、EQやノイズ処理、チューナーなど“ボード運用の必須枠”を一通り押さえつつ、パッチ切り替え前提のライブ運用にも寄せられるのがポイント。
「マルチ=多機能」ではなく、「マルチ=段取りが整う(音作りと運用が同時に整う)」方向で価値が出るタイプなので、宅録・練習・セッションの移動が多い人ほど刺さります。
サウンドの特徴(“抜けとまとまり”を作りやすい現代マルチの質感)
全体のキャラクターは、ローがダブつきにくく、ミドルの芯を残したまま“前に出る帯域”を作りやすい方向性です。アンプ/キャビ側で土台を作り、歪み量を上げても輪郭が崩れにくいのがマルチとしての強み。
加えて、パッチごとの音量感・帯域バランスを揃えやすいので、「気持ちいい音」から「現場で通る音」に落とし込む作業が短く済みます。ロック〜ポップスのバッキングはもちろん、ピッチや空間を絡めたアンビエント寄りの作り込みも“破綻しにくい”印象です。
使い勝手・セッティングのイメージ
まずは“3パッチ固定”で迷いを消す
クリーン(常用):アンプ/キャビをクリーン寄り、軽いコンプ+薄いコーラス、ディレイは短めで奥行きを足す。狙いは「弾いた瞬間に気持ちいい」より「ずっと弾いても疲れない」。
クランチ(万能):アンプのゲインは中、ODはブースト程度、EQでミドルをほんの少し前に。狙いは「コードの分離」と「バンドで抜ける帯域」。
リード(ソロ用):OD/DSを足してゲインより“音量と中域”を上げる、ディレイを少し長く、必要ならノイズ処理を強める。狙いは「一歩前に出る」ことだけに集中。
パッチ運用のコツ
パッチ間の音量差は“耳”よりメーター感覚で詰めるのが早いです。クリーン→クランチ→リードの順で、リードだけが飛び出しすぎないように“中域の押し出し”で前に出すと、PAやスタジオでも破綻しにくいです。
ペダマニ的「ここが魅力」
- “音作り”と“運用”が同時に整う設計
マルチで一番つまずくのは音より運用(切替・音量差・抜け)ですが、G2 FOUR は土台(アンプ/キャビ)→歪み→空間の順で“整理して作る”発想に寄せやすく、パッチを実戦レベルに持っていくまでが速いです。 - ボードの必須枠(EQ/ノイズ処理/チューナー)まで一括で完結
単体ペダルで組むと地味に増えるユーティリティ類をまとめられるので、持ち運び・配線・電源の事故が減ります。結果として「弾く時間が増える」タイプの投資です。 - サブ機としても強い“段取りの良さ”
メインがアナログボードでも、予備の音・直結の音をG2 FOUR側で用意しておく運用がしやすく、現場の保険として価値が出ます(マルチの真価は大体ここです)。
注意しておきたいポイント
- “単体ペダルの個性勝負”が目的だと物足りない場合がある
クセの強い1台で世界観を決めるより、全体を整えて曲に合わせるタイプなので、ビンテージ系の一点突破を求めると方向性が違うと感じることがあります。 - パッチを増やすほど管理コストが増える
便利だからこそ増やしがちですが、ライブやセッション用途は「3〜6パッチ固定」の方が強いです。迷いが減ると音も良くなります。 - 音量差は“歪み量”ではなく“中域とレベル”で揃える
ゲインで揃えると帯域が変わって埋もれやすいので、レベルとミドル(EQ/アンプ側)で“前に出す”作り方が安定します。
機種の仕様
| メーカー | ZOOM |
| 製品名 | G2 FOUR |
| エフェクトタイプ | ギター用マルチエフェクター/アンプモデリング内蔵 |
| 搭載モード | アンプ/キャビ(IR系) 各種エフェクト パッチ運用 チューナー等 専用ソフト「Guitar Lab」対応(エフェクト追加・管理) |
| コントロール | フットスイッチ:パッチ切替、バンク操作、エフェクトON/OFF割当 パラメーターノブ:選択中エフェクトの主要パラメーター操作 操作用ボタン:パッチ選択、エディット、保存系 |
| 接続端子 | INPUT:標準フォーン(ギター入力) OUTPUT:標準フォーン PHONES(ステレオミニ):ヘッドホン出力 AUX IN(ステレオミニ):外部音源入力 USB(Micro-B):Guitar Lab/オーディオインターフェース/ファーム更新 DC IN:9V AC アダプター用ジャック |
| 電源 | AC アダプター |
| 消費電流 | おおよそ 500 mA(DC 9V 時) |
| 入出力レベル/インピーダンス | 入力インピーダンス:470 kΩ 出力インピーダンス:10 kΩ |
| 外形寸法・重量(目安) | 幅:184 mm 前後 奥行:145 mm 前後 高さ:71 mm 前後 質量:約 707 g 前後 |