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[Joyo] Sweet Baby Overdrive JF-36|レビュー:Focusノブで“艶と輪郭”を作れるローゲインODの優等生

Joyo Sweet Baby Overdrive JF-36 は、ローゲイン〜クランチ帯の「弾き方がそのまま音に出る」質感を、3ノブで手早く作れるオーバードライブです。DRIVEで歪み量、VOLUMEで出力、そしてこのペダルの核となるFOCUSで“歪みのキャラクター(明るさ・芯・押し出し)”をまとめて整えられるのがポイント。アンプのクリーンを少しだけ太くしたい、コードの輪郭を残したまま前に出したい、リードを歌わせたい——そんな「盛りすぎない強さ」を狙う人にとって、価格以上に実戦的な1台です。

[Joyo] Sweet Baby Overdrive JF-36|ペダマニレビュー

どんなペダル?

Sweet Baby Overdrive JF-36 は、ローゲイン領域で“艶のあるクランチ”を作ることに強いオーバードライブです。派手なハイゲインや強いコンプレッションで押し切るタイプではなく、ピッキングの強弱・右手の当て方・ギター側Volの操作といった「プレイヤー側の情報」を残しながら、音に厚みと粘りを足していく方向性。バンドの中で“クリーンのままだと薄い”を解消したいときに、ちょうどいいブースト兼ドライブとして働きます。

操作は DRIVE / FOCUS / VOLUME の3つだけ。一般的な「TONEノブで明るさ調整」というより、FOCUSで歪みの質感そのものを寄せられるのが特徴です。低めにすると落ち着いたブルース寄り、高めにすると明るく芯が立っていくような変化を付けやすく、アンプやギターが変わっても“着地点”を作りやすい。結果として、ボードの歪み枠に「迷いにくい基準ペダル」として置いておく運用がハマります。

バイパスはトゥルーバイパス。オフ時は信号を素直に通し、必要な場面でだけ踏む運用にも向きます。ローゲイン系のODは、常時ONで“下地を整える”用途にも使われがちですが、このペダルはどちらの使い方でも成立しやすいのが実務的です。

サウンドの特徴(FOCUSで“艶クランチ”の方向性を決められる)

JF-36 の核は、ローゲインでも音が痩せにくく、ローミッドの芯が残りやすい点です。クランチ手前の設定でも「弦の振動が細くならない」ので、カッティングやコードでも存在感が出しやすい。歪み量を増やしても粒が潰れにくく、ピッキングのニュアンスが残る方向に寄せられるため、アンプライクに“手で歪ませる”感覚が作りやすいです。

そして、FOCUSがこのペダルの要。単純な高域カット/ブーストではなく、「歪みの押し出し方」「芯の出る帯域」「明るさの印象」をまとめて動かすノブとして効きます。暗いアンプや太いハムで抜けが欲しいならFOCUSを上げて輪郭を出す。逆に、明るいアンプやシングルで刺さるならFOCUSを抑えて耳当たりを整える。こういう“現場の調整”がワンノブで済むのが、ローゲインODとして非常に強いです。

DRIVEは歪み量を決めるノブですが、ローゲイン帯は特に「上げすぎると良さが消える」こともあります。歪みを盛るより、DRIVEは必要量に留めて、VOLUMEで前へ出す・FOCUSで抜けを作る——この組み立ての方が、バンド内での輪郭が残って結果が出やすい。いわゆる“足し算の歪み”ではなく、“整える歪み”として評価しやすいサウンドです。

使い勝手・セッティングのイメージ

常時ONの下地作り

  • DRIVE:09〜10時
  • FOCUS:10〜12時
  • VOLUME:原音と同じ〜少し上

歪ませすぎず、音の厚みと押し出しだけ足す基本形です。まずVOLUMEで音量を揃え、次にFOCUSで明るさと芯を合わせると迷いにくいです。

王道クランチ

  • DRIVE:11〜13時
  • FOCUS:09〜11時
  • VOLUME:原音より少し上

クランチを狙うなら、DRIVEを上げていくより先にFOCUSを抑えめから作るのが安全です。明るい環境での刺さりを回避しつつ、芯が残るポイントを探しやすくなります。

抜けるバッキング

  • DRIVE:09〜11時
  • FOCUS:12〜14時
  • VOLUME:原音と同じ〜少し上

FOCUSを上げて輪郭を作る方向。抜けは出ますが、上げすぎると耳に痛く感じる場合があるので、12時付近を起点に少しずつ寄せるのがおすすめです。

リードで一歩前へ

  • DRIVE:12〜14時
  • FOCUS:10〜12時
  • VOLUME:バンド内で一歩前に出る程度

歪み量で押すより、VOLUMEで前へ出す方が“音程感”が残りやすいです。DRIVEは上げすぎず、FOCUSで抜けを作ってから最後にVOLUMEで位置を決めると安定します。

ペダマニ的「ここが魅力」

  • FOCUSノブが“現場の調整役”として優秀
    アンプや会場が変わったとき、ローゲインODは「抜けない/刺さる」の調整が面倒になりがちです。JF-36はFOCUSで方向性を素早く寄せられるので、セッティング時間を短縮しながら“聴こえる場所”に置きやすいのが強みです。
  • ローゲインでも音が痩せにくく、コードが成立しやすい
    軽い歪みは便利な反面、細くなって存在感が落ちることがあります。このペダルは芯と密度が残りやすく、コードやカッティングでも“薄くならない”着地点を作りやすい。結果として、バンドで使えるクランチが作れます。
  • 3ノブで迷いにくく、ボードの基準ODにしやすい
    DRIVEで歪み量、VOLUMEで前へ出す量、FOCUSで質感と抜けを整える。役割が明確なので、音作りが迷子になりにくいです。歪み枠を増やさずに“使える領域”を押さえたい人に向きます。

注意しておきたいポイント

  • FOCUSを上げすぎると、環境によっては刺さりやすい
    抜けを作れる反面、明るいアンプ/シングルコイル/FRFRなどの組み合わせでは高域が強く感じる場合があります。まずは12時付近を基準に、必要な分だけ足す運用が安全です。
  • ハイゲインの主役にはなりにくい(得意はローゲイン〜クランチ)
    このペダルの価値は“盛る”より“整える”方向にあります。強い飽和や分厚いハイゲインを単体で狙うより、アンプ歪みの前段、または中〜低歪みの主戦場で使う方が満足度が高いです。
  • 音量で押す使い方は、後段の余裕とノイズ管理が前提
    ローゲインODはVOLUMEを上げて前へ出すほど気持ちいい反面、後段(アンプ入力/次段ペダル)の許容量を超えると飽和やノイズが増えます。DRIVEとVOLUMEを同時に欲張らず、役割(整音/ブースト/クランチ)を決めて組むと安定します。

機種の仕様

メーカーJoyo
製品名Sweet Baby Overdrive JF-36
エフェクトタイプオーバードライブ
バイパス方式トゥルーバイパス
コントロールDRIVE:歪み量
FOCUS:トーン調整(明るさ・芯の出方)
VOLUME:出力レベル
接続端子INPUT:標準フォーン(ギター入力)
OUTPUT:標準フォーン(アンプ/ミキサー/IFへ)
DC IN:9V AC アダプター用ジャック
電源9V 角型電池
AC アダプター
消費電流おおよそ 5 mA(DC 9V 時)
入出力レベル/インピーダンス入力インピーダンス:1 MΩ
出力インピーダンス:1 kΩ
外形寸法・重量(目安)幅:68 mm 前後
奥行:118 mm 前後
高さ:50 mm 前後
質量:約 200 g 前後

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[Joyo] Sweet Baby Overdrive JF-36

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