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[Joyo] PXL-8|レビュー:8ループを32メモリーで呼び出す“コスパ最強級”プログラマブル・スイッチャー

Joyo PXL-8 は、8つのエフェクトループを「32メモリー(4チャンネル×8バンク)」で瞬時に呼び出せる、プログラマブル・ループスイッチャーです。ペダルを個別に踏み替える運用から卒業して、“曲ごとの組み合わせ”を足元ワンタッチで再現できるのが最大の魅力。各ループはトゥルーバイパスで、信号経路の整理と同時に音の劣化要因も切り分けしやすい設計です。スイッチャー入門〜実戦まで「まずこれで運用を整える」と結果が出やすい、現場向けの1台です。

[Joyo] PXL-8|ペダマニレビュー

どんなペダル?

PXL-8 は“音を作るペダル”ではなく、“音作りを現場で再現する仕組み”を作るペダルです。8つのループ(SEND/RETURN)に手持ちのペダルを接続しておき、必要な組み合わせをメモリー化。ライブ中は「いま踏むべきペダル」を探すのではなく、「この曲の音色」をチャンネルスイッチで呼び出すだけになります。

仕組みとしては、1バンクの中に A/B/C/D の4チャンネルがあり、それぞれに“ONにするループの組み合わせ”を保存できます。バンクは8つあるので、4×8=32メモリー。セットリスト単位で音色を割り当てても足りやすく、足元の判断がかなり単純化されます。

そして現場で効くのが、トゥルーバイパスのループで“使わないペダルを経路から外せる”こと。ペダルが増えるほど「なんか抜けない」「反応が重い」になりがちですが、PXL-8 を挟むと基準音(全ループOFF)を作って、必要なブロックだけ足す運用ができます。音作りというより“音の管理が上手くなる”タイプの機材です。

サウンドの特徴(“踏み間違い”と“戻し忘れ”が減る=再現性が上がる)

PXL-8 自体が音を派手に変えるわけではありません。価値が出るのは、ライブやリハで起きがちな「切替ミス」が減ることによって、結果的に音が安定する点です。歪み→ソロブースト→ディレイON…を個別に踏む運用は、どうしても事故が起きます。PXL-8 なら、その“同時踏み”をメモリーとして呼び出せるので、意図した音色に最短で到達できます。

また、トゥルーバイパスのループは“悪さをする要素の隔離”にも効きます。オフでも音に影響するペダルや、相性がシビアな回路をループに入れておけば、必要な場面だけ経路に入れる運用が可能です。基準音が固定できると、スタジオや会場が変わっても調整の出発点がブレにくくなり、音作りが「迷子」になりにくい。これが地味に一番の効能です。

要するに、PXL-8 は“音を良くする魔法”ではなく、「音が崩れる原因(操作と経路)を減らす現場ツール」。ここを理解して導入すると、評価が一気に上がります。

使い勝手・セッティングのイメージ

基本(32メモリーを“曲単位”で割り当てる)

  • BANK 1:曲1〜4(A/B/C/D)
  • BANK 2:曲5〜8(A/B/C/D)

…のように、1バンク=4曲で揃えると、ライブ中の迷いが激減します。曲順が変わる場合も、BANK UP/DOWNで追従しやすいです。

ループの定番割り当て(迷ったら役割で並べる)

  • LOOP 1:常用コンプ/プリアンプ
  • LOOP 2:クランチOD
  • LOOP 3:メイン歪み
  • LOOP 4:ブースト(ソロ用)
  • LOOP 5:モジュレーション(コーラス等)
  • LOOP 6:ディレイ
  • LOOP 7:リバーブ
  • LOOP 8:飛び道具(オクターブ/フィルター等)

“踏む頻度”と“役割”で並べると、プリセットの設計も整理されます。

王道:リズム→ソロの切替を1発にす

  • BANK 1-A(バッキング):LOOP 2 + LOOP 6(軽い歪み+薄ディレイ)
  • BANK 1-B(サビ):LOOP 3 + LOOP 6(メイン歪み+ディレイ)
  • BANK 1-C(ソロ):LOOP 3 + LOOP 4 + LOOP 6(歪み+ブースト+ディレイ)
  • BANK 1-D(クリーン):LOOP 5 + LOOP 7(空間系まとめ)

個別踏みをやめて「曲の提出物」を作ると、演奏に集中できるようになります。

4ケーブル的な考え方(前段とFXループを分けたい人向け)

PXL-8 は“1本のチェインをループで区切る”機材なので、配線の途中に「アンプのINPUT」「アンプのSEND/RETURN」を挟む発想で構成できます。

  • LOOP 1〜3:アンプ前に置きたい(歪み/ワウなど)
  • LOOP 4:アンプINPUTへ渡すポイント(この手前までがアンプ前)
  • LOOP 5〜8:アンプのFX LOOP内に置きたい(ディレイ/リバーブなど)

この考え方で“前段と空間系の分離”がしやすくなります(最初はシンプル構成で慣れてからがおすすめ)。

ペダマニ的「ここが魅力」

  • 32メモリーで“曲の音”をそのまま呼び出せる
    同時踏みや戻し忘れの事故が減り、ライブの再現性が一気に上がります。スイッチャー導入の価値は便利さよりも、現場での成功率が上がる点にあります。
  • 8ループで、ボードの役割分担がきれいに作れる
    歪み・ブースト・空間系・飛び道具を“塊”として管理できるので、音作りより先に運用が整います。結果的に音がまとまりやすく、調整も速くなります。
  • トゥルーバイパスで“音が変わる原因”を切り分けしやすい
    全OFFの基準音を作って、必要なループだけ足す運用ができます。会場やアンプが変わっても、迷いが減るのが実務的に大きいです。

注意しておきたいポイント

  • 配線量は増えるので、最初に“ループ設計”を決めた方が勝ち
    スイッチャーは便利な反面、SEND/RETURNが増える分だけケーブル管理が重要になります。最初は「よく使うペダルから順に」ループに入れ、完成形を急ぎすぎない方が安定します。
  • プリセット運用は“曲単位”にすると迷子になりにくい
    メモリーがあると細かく作りたくなりますが、作り込みすぎると本番で見失います。まずは「曲の4パターン(A/B/C/D)」くらいに固定すると、現場で強いです。
  • 電源は余裕を持つ(本体は200mA級の想定で)
    スイッチャー本体の消費電流に対して電源がギリギリだと、挙動不安やノイズの温床になります。9Vセンターマイナスで、容量に余裕のある電源を前提にすると安心です。

機種の仕様

メーカーJoyo
製品名PXL-8
エフェクトタイププログラマブル・ループスイッチャー(8ループ/32メモリー)
コントロールBANK UP:バンクを上げる
BANK DOWN:バンクを下げる
CHANNEL A:Aチャンネル呼び出し(このバンクのメモリー1)
CHANNEL B:Bチャンネル呼び出し(このバンクのメモリー2)
CHANNEL C:Cチャンネル呼び出し(このバンクのメモリー3)
CHANNEL D:Dチャンネル呼び出し(このバンクのメモリー4)
STORE:メモリー保存(組み合わせを記憶)
EDIT:ループ選択/編集(どのループをONにするか設定)
接続端子INPUT:標準フォーン(楽器入力)
OUTPUT:標準フォーン(アンプ/次段へ)
SEND 1〜8:各ループのセンド
RETURN 1〜8:各ループのリターン
DC IN:9V DC アダプター用ジャック(センターマイナス)
電源AC アダプター(センターマイナス)
消費電流おおよそ 200 mA(DC 9V 時)
外形寸法・重量(目安)幅:443 mm 前後
奥行:67 mm 前後
高さ:35 mm 前後
質量:約 1.34 kg 前後

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[Joyo] PXL-8

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