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[BOSS] ML-2 Metal Core|レビュー:重低音と鋭いアタックを両立するハイゲイン・ディストーション

BOSS ML-2 Metal Core は、現代メタルの“重さ”と“抜け”をコンパクト筐体で作りやすいハイゲイン・ディストーションです。DIST で歪み量を一気に稼ぎつつ、LOW と HIGH が独立しているため、ローの量感とアタックの鋭さを別々に追い込めるのが実戦的。ドロップチューニングや7弦など、低域が太くなりがちなセッティングでも輪郭を残しやすく、速いリフで「潰れて塊になる」「低域が暴れる」を回避しやすい設計です。結果として、リフの押し出し・刻みの粒立ち・ソロの抜けを、ペダル側で整理して作れるタイプの“現場対応メタル歪み”として使いやすい1台です。

[BOSS] ML-2 Metal Core|ペダマニレビュー

どんなペダル?

ML-2 は、BOSSコンパクトの中でも「メタル特化」の方向へ寄せたディストーションです。いわゆる“歪みペダルの万能型”というより、重いリフを前提に「低域の塊感を出しながら、リフの芯を立てる」ことを狙ったキャラクターになっています。

操作はシンプルで、LEVEL(音量)/DIST(歪み)/LOW(低域)/HIGH(高域)の4ノブ構成。ポイントは EQ が LOW/HIGH で独立していることです。メタル用の歪みは、歪み量を上げた瞬間に低域が膨らんだり、高域が耳に痛くなったりしてバランスが崩れやすいですが、ML-2 はその“崩れ方”をノブ2つで修正しやすい。アンプ側のEQで頑張るより、ペダル側で先に整えてアンプに渡せるので、スタジオやライブハウスの「毎回アンプが違う問題」にも強いです。

もう一つの現場ポイントは、歪みの立ち上がりが速く、アタックが前に出やすいこと。低音弦の刻みでも輪郭が残りやすく、バンド内で“リフの情報”が埋もれにくい方向に作れます。逆に言えば、太く広がるビンテージ系の歪みが欲しい人より、「速いリフを成立させたい」「ローは重いけどタイトにしたい」人に刺さるペダルです。

サウンドの特徴(重低音でも“芯が残る”現代メタル向けハイゲイン)

ML-2 の核は、歪み量を稼いでも“低域が輪郭を失いにくい”ところです。ハイゲインを深くかけると、一般的には低域が膨らんでアタックが鈍り、速いリフほど「モコモコして何を弾いているか分からない」になりがちですが、ML-2 は比較的そこを避けやすい設計。低音弦の刻みでもアタックが残りやすく、バンドの中でリフの粒が聞こえる方向へ寄せられます。

LOW は単に“重さ”を足すノブではなく、ローの量感と締まりのバランスを作るための要になります。LOW を上げると迫力は増えますが、出力先のアンプやキャビによってはローが暴れて輪郭が消えることもあるので、まずはLOWを控えめ〜基準にして「タイトさを残す」ほうが失敗しにくいです。逆に、細いアンプや小口径スピーカーで“痩せる”環境では、LOW を上げるだけで一気に“メタルの土台”が出来上がります。

HIGH は“抜け”を作るためのノブですが、上げすぎると耳に刺さりやすい帯域も増えます。ML-2 はアタックが出やすいぶん、HIGH は「必要量だけ足す」が正解になりやすい。抜けが欲しいときも、まずは HIGH を少し上げ、足りない分だけ追加する調整が安定します。結果として、低域の圧で押しつつ、刻みの情報を前に出す“現代メタルの勝ち方”に寄せやすいディストーションです。

使い勝手・セッティングのイメージ

王道“タイト・リフ”

  • DIST:13〜15時
  • LOW:10〜12時
  • HIGH:11〜13時
  • LEVEL:原音と同じ〜少し上

まずはLOWを盛りすぎず、刻みの芯を残す方向。抜けが足りないときはHIGHを少しずつ上げ、耳が痛いならHIGHを戻してアンプ側のプレゼンスを控えるとまとまりやすいです。

ドロップ/7弦向け

  • DIST:12〜14時
  • LOW:9〜11時
  • HIGH:11〜12時
  • LEVEL:バンド内で埋もれない程度

低域が出すぎて崩れるのを避ける設定。LOWは控えめにして、重さはアンプ側のローやキャビ側で足す方が輪郭が残りやすいです。

ソロで抜けを作る

  • DIST:12〜14時
  • LOW:10〜12時
  • HIGH:12〜15時
  • LEVEL:原音より少し上

ソロはHIGHで“抜け帯域”を作りやすいですが、上げすぎると硬くなるので、まず12時付近からスタートが安全です。必要ならLEVELを少し上げ、音量で前へ出すほうが耳当たりが綺麗にまとまります。

歪みアンプの前段で整える

  • DIST:9〜11時
  • LOW:10〜12時
  • HIGH:11〜13時
  • LEVEL:13〜15時

アンプ側の歪みが主役なら、DISTは控えめでLEVELを上げて“押し出しと輪郭”を作る方向が安定します。ローが団子になる場合はLOWを下げ、HIGHは必要量だけ足すのがコツです。

ペダマニ的「ここが魅力!」

  • 低音弦の刻みでも輪郭が残りやすい
    ハイゲインでもアタックが前に出やすく、速いリフが“潰れて塊になる”失敗を避けやすいです。低域の圧を出しながら、リフの情報が消えにくいのは現代メタルで強いポイントです。
  • LOW/HIGH独立EQで現場補正が速い
    会場やスタジオのアンプは毎回条件が違いますが、ML-2はペダル側でローの量感と抜けを分けて調整できます。アンプ側のEQだけで苦戦するより、短時間で“使える着地点”に寄せやすい設計です。
  • 「メタルの土台」をコンパクトで作れる
    重さと鋭さを同時に作りやすいので、ボードの歪み枠に置いておくと“いつものメタル音”へ戻るのが速いです。特にサブボードや持ち込み機材を減らしたい現場で強さが出ます。

注意しておきたいポイント

  • HIGHを上げすぎると耳に刺さりやすい
    アタックが出やすい特性上、HIGHを盛ると抜けは作れますが、環境によっては硬さが目立つことがあります。まずは12時前後から微調整し、足りない分だけ足すのが安定します。
  • LOWを盛りすぎると“重いけど輪郭が消える”になりやすい
    ローの迫力は出ますが、出力先のアンプやキャビ次第で団子になりやすいです。低音弦やドロップ運用では、LOWは控えめにしてタイトさを残す方がバンドでは勝ちやすいです。
  • 万能型ではなく“メタル特化”のキャラクター
    ブルース〜ポップスまで1台で幅広く、という用途よりも、重いリフや攻撃的な歪みを前提にした使い方で最大値が出ます。用途が明確な人ほど満足度が上がるタイプです。

機種の仕様

メーカーBOSS
製品名ML-2 Metal Core
エフェクトタイプディストーション
バイパス方式バッファードバイパス
コントロールLEVEL:出力レベル
LOW:低域EQ
HIGH:高域EQ
DIST:歪み量
接続端子INPUT:標準フォーン(ギター入力)
OUTPUT:標準フォーン(アンプ/次段エフェクターへ)
DC IN:9V AC アダプター用ジャック(BOSS PSA シリーズ対応)
電源9V 角型電池
AC アダプター(PSA-100/PSAシリーズ)
消費電流おおよそ 36 mA(DC 9V 時)
入出力レベル/インピーダンス規定入力レベル:-20 dBu
入力インピーダンス:1 MΩ
規定出力レベル:-20 dBu
出力インピーダンス:1 kΩ
外形寸法・重量(目安)幅:73 mm 前後
奥行:129 mm 前後
高さ:59 mm 前後
質量:約 440 g 前後(電池含む)

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