BOSS OS-2 OverDrive/Distortion は、オーバードライブとディストーションの2系統を1台にまとめ、COLOR ノブで自在にブレンドできるドライブペダルです。OD-1 譲りのミッド豊かなオーバードライブから、低域にパンチのあるワイルドなディストーションまで、ギター1本・ペダル1台で幅広い歪みをカバーしたいプレイヤーに向いた万能機種です。
[BOSS] SD-1 Super OverDrive|ペダマニレビュー
どんなペダル?
OS-2 は、BOSS の定番コンパクトの中でも「オーバードライブとディストーションの良いとこ取り」を狙ったハイブリッドなドライブペダルです。中身はオーバードライブ回路とディストーション回路がそれぞれ独立しており、前段後段の直列ではなく並列で配置されたうえで、COLOR ノブで両者のバランスを連続的にブレンドできる構造になっています。
オーバードライブ側は、初代コンパクト OD-1 直系と言われる非対称クリッピングのサウンドで、ミッドがふくよかでアンプライクな歪みが持ち味。
一方ディストーション側は、ローエンドにパンチがあり、コードをかき鳴らしたときの迫力を重視したチューニングになっており、ハードロック〜オルタナ系のリフにもマッチします。単体の OD と DS を2台並べるよりもシンプルなボードで、幅広く「歪みチャンネル」を用意したい人向けの1台です。
サウンドの特徴(ODとDSを自在に混ぜられるカラフルな歪み)
OS-2 のサウンドの肝は、なんといっても COLOR ノブで作れる“中間色”の歪みです。OD 側に振り切れば、中域が粘るオーバードライブらしいトーンで、クランチ〜中程度の歪みまでをカバーし、クリーンアンプの「セカンドチャンネル」として常時オンにも使えるキャラクターです。
逆に DS 側に回すと、高域のエッジとローエンドの押し出しが強いディストーションが前面に出てきて、コードをかき鳴らしたときのラウド感やソロ時の抜けが強くなります。
その中間〜やや OD 寄りに設定すると、オーバードライブのミッドの存在感を残しつつ、ディストーションのローエンドとゲイン感を足した“ハイゲイン寄りクランチ”のようなサウンドが作りやすく、80’s ハードロック〜90’s オルタナまで幅広く対応できるのが OS-2 ならではのポイントです。
使い勝手・セッティングのイメージ
クランチ〜ライトドライブ(COLOR:やや OD 寄り)
クリーン寄りアンプに対して、COLOR を 9〜11時くらいの OD 寄り、DRIVE を 9〜11時、TONE を 11〜12時、LEVEL を原音と同じか少し上げる程度に設定すると、ピッキングニュアンスが良く出るクランチセッティングになります。ストラト系でのカッティングや、コード主体のポップス〜ロックでの常時オン用として使いやすい領域です。
リフ/バッキング用ドライブ(COLOR:中央〜やや DS 寄り)
COLOR を 12〜1時方向に置き、DRIVE を 12〜2時付近に上げていくと、オーバードライブの中域のハリを残しながら、ディストーションらしいゲインとローエンドが足されたバランス型ドライブになります。マーシャル系アンプのクランチチャンネルをさらに押し出すようなイメージで、パワーコード主体のロックリフや、王道ギターロックの歪みとしてちょうど良い帯域感です。
ソロ/リード用ハイゲイン寄りセッティング(COLOR:DS 寄り)
リードを前に出したい場面では、COLOR を 1〜3時の DS 寄りに振り、DRIVE を 2時前後まで上げ、TONE はギターやアンプに合わせて 11〜13時程度で微調整すると、伸びのあるソロトーンが作れます。ローが出過ぎてモコつく場合は、TONE を少し上げるか、アンプ側でローを絞るとバンドアンサンブルに馴染みやすくなります。単体ペダルとしてはもちろん、前段にブースターを置いてゲインを足す使い方とも相性の良いキャラクターです。
ペダマニ的「ここが魅力!」
- 1台で“OD〜DSの間”を全部カバーできる汎用性
OS-2 の最大の魅力は、オーバードライブとディストーションを「どちらにするか」ではなく、その中間も含めて連続的に選べることです。ボードのスペースに余裕がないときでも、クランチ〜リードまでの歪みを1台で完結できるため、サブボードやコンパクトなライブ用ボードにも組み込みやすいです。 - 単独使用もブレンダー的な使い方もできる柔軟さ
COLOR を OD 側に振り切って「ODペダル」として使うことも、DS 側に振り切って「DSペダル」として使うこともできるため、状況に応じて役割を変えられます。既にお気に入りの歪みがある場合でも、その前段や後段に OS-2 を追加してブレンドさせることで、手持ちのペダルのキャラクターを少し変える“色付けツール”として使えるのも面白いポイントです。 - BOSSらしい扱いやすさと安定したバランス感
LEVEL/TONE/DRIVE といったオーソドックスな構成に加え、COLOR ノブも極端な位置にしなければ破綻しにくいチューニングになっているため、「とりあえず真ん中から少し振る」だけで実用的なサウンドに辿り着きやすいです。ノイズレベルも一般的なアナログドライブとして標準的で、電源や周辺環境がしっかりしていれば、スタジオ〜ライブまで安定して使える信頼感があります。
注意しておきたいポイント
- “ハイゲイン専用機”ではないため、モダンメタル用途だと物足りる場合もある
OS-2 はあくまでコンパクトサイズの汎用ドライブなので、モダンメタル寄りの超ハイゲインサウンドだけを求めると、単体ではゲイン量やローのタイトさが物足りないと感じるケースもあります。そういった場合は、前段にブースターを追加する、アンプ側をある程度歪ませておいて OS-2 で押し出すなど、他の機材と組み合わせて使う想定で考えるとバランスが取りやすいです。 - COLOR と DRIVE の組み合わせ次第でミックスに埋もれやすくなることがある
COLOR を極端に DS 側に振り、TONE を抑え気味にしつつ DRIVE を上げていくと、ロー〜ローミッドが膨らんで、単体では気持ち良くてもバンドミックスの中で抜けにくくなることがあります。特にハムバッカー+クローズドバックキャビの組み合わせでは、まず OD 寄り〜中央付近から音作りを始め、必要に応じて DS 成分を足していく方が、結果的に扱いやすいことが多いです。
機種の仕様
| メーカー | BOSS |
| 製品名 | OS-2 OverDrive/Distortion |
| エフェクトタイプ | オーバードライブ/ディストーション |
| バイパス方式 | バッファードバイパス |
| コントロール | COLOR ノブ(OD/DS のブレンドバランス) LEVEL ノブ(出力レベル) TONE ノブ(トーン調整) DRIVE ノブ(歪み量) |
| 接続端子 | INPUT:標準フォーン(ギター入力) OUTPUT:標準フォーン(アンプ/次段エフェクターへ) DC IN:9V AC アダプター用ジャック(BOSS PSA シリーズ対応) |
| 電源 | 9V 角型電池 AC アダプター(PSA-100/PSAシリーズ) |
| 消費電流 | おおよそ 12 mA(DC 9V 時) |
| 入出力レベル/インピーダンス | 規定入力レベル:-20 dBu 入力インピーダンス:1 MΩ 規定出力レベル:-20 dBu 出力インピーダンス:1 kΩ |
| 外形寸法・重量(目安) | 幅:73 mm 前後 奥行:129 mm 前後 高さ:59 mm 前後 質量:約 385 g 前後(電池含む) |