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[XOTIC] SL Drive|レビュー:マーシャル系スタック感を詰め込んだミニサイズOD

XOTIC SL Drive は、マーシャル Plexi 〜 Super Lead 系のドライブフィールを、手のひらサイズの筐体に凝縮したミニオーバードライブです。内部ディップスイッチでキャラクターを切り替えつつ、クリーンアンプの上に“UKスタックのもう一段上のゲイン”を足すイメージで使えるのが特徴。ボードのスペースを節約しながらも、王道ブリティッシュロック〜ハードロック寄りのサウンドを狙いたいギタリスト向けの一台です。

[XOTIC] SL Drive|ペダマニレビュー

どんなペダル?

SL Drive は、XOTIC が得意とする“アンプライク系ドライブ”を、極小サイズで実現したマーシャル系 OD です。名前の由来になっていると言われる“Super Lead”や、クラシック Plexi 的なスタックアンプのドライブフィールを参考に設計されており、クリーン〜ライトクランチのアンプに挿すだけで、「あの手のブリティッシュスタックを踏み込んだときの質感」を狙えるチューニングになっています。

コントロールは Volume / Tone / Gain の3ノブとシンプルですが、内部ディップスイッチでブライト/ダーク気味のボイシングや、ローの量感・ゲイン感を切り替え可能。ルックスはミニサイズで可愛らしいですが、中身はしっかりとロック向けの骨太サウンドで、「ボードは省スペース、音はガッツリ」という現場ニーズに刺さる構成です。

サウンドの特徴(コンパクトなのに分厚いマーシャル系ミディアム〜ハイゲイン)

SL Drive のサウンドは、「コンパクトなのにしっかりマーシャル系」の一言に尽きます。Gain を上げていくと、ロー〜ローミッドに厚みのあるミディアム〜ハイゲインに入り、パワーコードを弾いたときの“ドンッ”という押し出しと、ブリティッシュなザラつきが共存したトーンになります。

Tone は効きが素直で、上げればブライトさと抜けが増し、下げれば中低域の太さが前に出るイメージ。内部ディップスイッチとの組み合わせで、クラシック Plexi 寄りのややブライトなロックサウンドから、モダン寄りの厚めなリードトーンまで、同じペダル内で守備範囲を広めに取れるようになっています。

シングルコイルでは抜けの良いロッククランチ〜リード、ハムバッカーでは太く押し出すハードロック寄りサウンドが作りやすく、「ペダルの色が濃くてどれも同じに聞こえる」というよりは、ギターやピックアップのキャラもそれなりに残してくれるアンプライク寄りのチューニングです。

使い勝手・セッティングのイメージ

クリーンアンプに“もう一台のマーシャル”を足すメイン歪み
一番分かりやすいのは、クリーン〜ライトクランチのアンプに対して SL Drive をメインディストーション的に使うセッティングです。

  • アンプ:クリーン〜ごく軽いクランチ
  • SL Drive:
    • Gain:12〜15時(曲調に合わせて調整)
    • Tone:11〜13時(アンプとギターに合わせて微調整)
    • Volume:バイパス時と同等〜少し上
      内部ディップスイッチは、まずは標準的な Plexi 寄り設定からスタートし、リハスタのアンプやバンドのアンサンブルに合わせて、ローの量やブライト感を詰めていくイメージです。パワーコード主体のロック〜ハードロックではこの運用だけでかなり“それっぽい”サウンドが作れます。

クランチアンプの前で“ソロ用の押し出しチャンネル”として
アンプ側で既にクランチを作っておき、SL Drive を足してリード用チャンネルにする運用もかなり実用的です。

  • アンプ:中程度のクランチ(マーシャル系だとベスト)
  • SL Drive:
    • Gain:9〜11時(+α の歪み量)
    • Tone:12〜14時(抜けを少し足すイメージ)
    • Volume:13〜14時(ソロ時に一歩前に出る程度)
      この使い方では、SL Drive は「アンプの良いところを押し出しつつ、サステインとコンプレッションを足す」役割になります。ペンタ一発のリードでも、単音の芯がしっかり前に出てくれるので、スタジオ・ライブ問わずソロ用ギアとして扱いやすいです。

他の歪みと組み合わせる“ハイゲインプッシュ”用途
TS 系や他のマーシャル系ペダルの前に SL Drive を置き、ハイゲイン寄りまで押し込む使い方もあります。

  • アンプ:クリーン〜ライトクランチ
  • 後段:別のオーバードライブ/ディストーション
  • SL Drive:
    • Gain:8〜10時(軽め)
    • Tone:12〜14時(前に出す方向)
    • Volume:12〜14時(ブースト寄り)
      この場合、SL Drive 自身の“マーシャルっぽいコンプレッション”が後段ペダルにも乗ってくるので、厚みのあるハイゲインを作りやすくなります。モダン寄りのリードトーンを作りたいときや、ソロ時だけさらにゲインを上乗せしたいシチュエーションに向いています。

ペダマニ的「ここが魅力!」

  • ミニサイズで“ちゃんとマーシャル系”なところ
    SL Drive の最大の魅力は、このサイズ感からは想像しにくいレベルで「しっかりマーシャル系の押し出しとザラつき」が出せるところです。一般的なコンパクトペダル 1 台分のスペースも使えないような小型ボードでも、SL Drive を入れておくことでスタックアンプ寄りのロックサウンドの選択肢が生まれます。省スペースとサウンドの両立を本気で狙っているプレイヤーにはかなり現実的な選択肢です。
  • アンプライクなレスポンスで“手元のニュアンス”が活きる
    いわゆるペダルっぽいコンプ強め・均質な歪みというよりは、アンプ側のキャラクターを活かしつつ、手元のニュアンスを増幅する方向のチューニングになっているのも魅力です。ピッキングの強弱、ギターボリュームの絞りに対して素直に反応するので、1 台で「クリーン寄り」「クランチ」「リード」といった複数の表情を引き出しやすく、シンプルなボード構成でも飽きにくいペダルです。
  • 内部ディップスイッチで“環境合わせ”がしやすい
    内部ディップスイッチにより、ローの量感や明るさ、ゲインのニュアンスをいくつかのプリセット的な方向性で切り替えられるため、「このアンプだとローが出すぎる」「このギターだとブライトすぎる」といった悩みにも対応しやすい構造です。ミニペダルは外部つまみが少なくなりがちですが、SL Drive は内部設定を含めることで実質的な音作りの幅を確保している点が、ブティック系らしい設計と言えます。

注意しておきたいポイント

  • ローを出しすぎると“塊感はあるけど抜けない”状態になりがち
    マーシャル系らしくロー〜ローミッドに厚みが出る分、BASS 寄りの設定やローが強いアンプと組み合わせると、バンドアンサンブルの中でややこもり気味に感じる場面があります。特にハムバッカー+クローズドバックキャビの組み合わせでは、Tone も含めて“抜けるポイント”を探しながら調整した方が安全です。
  • 本体が小さいため、誤操作や踏み心地には好みが分かれる
    ミニ筐体ゆえに、フットスイッチとノブの距離が近く、乱暴に踏むとノブに足が当たりやすい構造です。ライブで靴のサイズが大きいプレイヤーや、暗いステージで足元をあまり見ないスタイルの場合は、ペダルボード上の配置と踏み方に気をつける必要があります。
  • “完全なクリーンブースター”ではない
    クリーン寄りのセッティングも可能ですが、基本的にはマーシャル系のキャラクターやコンプレッションが乗る設計なので、「全く色付けしないクリーンブースト」が欲しい場合は別のペダルの方が適しています。SL Drive はあくまで“マーシャル系トーン前提でクリーン〜クランチまでを広くカバーするペダル”と捉えた方が、導入後のギャップは少ないはずです。

機種の仕様

メーカーXotic
製品名SL Drive
エフェクトタイプオーバードライブ(トゥルーバイパス)
コントロールVolume:出力レベル
Tone:高域〜全体の明るさ調整
Gain:歪み量
内部ディップスイッチ:ボイシング(ブライト/ダーク)、ロー量、ゲインキャラクターなどを切り替え
接続端子INPUT:標準フォーン(ギター/ライン入力)
OUTPUT:標準フォーン(アンプ/次段エフェクターへ)
DC IN:9V DC アダプター用ジャック(センターマイナス)
電源9V 角型電池
AC アダプター(センターマイナス)
消費電流おおよそ 5 mA(DC 9V 時)
おおよそ 11 mA(DC 18V 時)
入出力レベル/インピーダンス入力インピーダンス:1 MΩ
出力インピーダンス:1 kΩ
外形寸法・重量(目安)幅:38 mm 前後
奥行:89 mm 前後
高さ:38 mm 前後
質量:約 300 g 前後(電池含む)

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[XOTIC] SL Drive

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