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[BOSS] SY-200 Synthesizer|レビュー:プリセット管理と深い編集ができる200シリーズ・ギターシンセ

BOSS SY-200 Synthesizer は、SY-1 のコンパクトさを維持しつつ、より豊富なプリセット、パラメータ編集、MIDI制御に対応した200シリーズのギター/ベース用シンセです。多彩なシンセカテゴリーとディープなエディット機能、パッチメモリーを備え、ライブでも即座にシンセサウンドを呼び出せる「本格シンセ+コンパクトペダル」の中間的ポジションを担います。

[BOSS] SY-200 Synthesizer|ペダマニレビュー

どんなペダル?

SY-200 は、通常のギター/ベースから直接入力できるポリフォニック・ギターシンセでありながら、200シリーズらしい「ディープ編集」と「プリセット運用」に振り切ったモデルです。

SY-1 と同様、専用ピックアップや13ピンケーブルは不要で、普通のシールドで接続するだけ。TYPE(カテゴリー)とバリエーションだけでなく、波形やフィルター、エンベロープ、モジュレーション、ピッチ関連などのパラメータを細かく追い込めるため、「シンプルに使いたい人」と「ガッツリ作り込みたい人」どちらのニーズにも対応できる懐の広さがあります。

本体には液晶ディスプレイと複数のノブ、3つのフットスイッチを搭載し、プリセット切り替え・タップ的な操作・CTLアサインなどをまとめて制御可能。ステレオ入出力、SEND/RETURNループ、MIDI IN/OUT、エクスプレッション端子も備えており、ソロの飛び道具としても、システムの中核としても使える一台です。

サウンドの特徴(レイテンシーの少ない多機能ポリシンセ)

SY-200 の基本路線は SY-1 と同じく「レイテンシーを感じにくいポリフォニック・シンセ」ですが、音色のレンジと作り込みの深さは一段階上のクラスです。

  • 単音リードはもちろん、コード、アルペジオ、分散和音にも追従
  • ローBやダウンチューニングにも対応しやすいトラッキング
  • ギター/ベースそれぞれに最適化できるモード構成

サウンドカテゴリーとしては、以下のようなゾーンを網羅します(名称は概念レベルでのイメージ)。

  • LEAD/BELL 系:リードシンセ、ベル系、80’sフュージョン〜シティポップにも向くサウンド
  • PAD / STRING 系:アンビエントなパッド、ストリングス、オーケストレーション風の広がり
  • BASS 系:シンセベース、FM風ベース、エレクトロ系の太いロー
  • SFX / SEQ 系:シーケンス、アルペジオ、パターン系、効果音的テクスチャー
  • ORGAN / KEY 系:オルガン、エレピ、鍵盤系サウンド

SY-1 よりもパラメータ面で「音の芯に触れる」項目が増えているため、

  • ローファイ寄りのザラついたシンセ
  • 滑らかでハイファイなパッド
  • アタックが立ったブラス系シンセ

など、同じカテゴリー内でもキャラクターをかなり振ることができます。

原音ブレンドも健在で、EFFECT/DIRECT バランスに加え、パラメータでアタックやフィルターの開き方を調整すれば、「ギターにシンセをうっすら足しただけ」「ほぼシンセサウンド主体」のどちらもカバー可能です。

使い勝手・セッティングのイメージ

200シリーズらしく、上面のディスプレイとエンコーダー、ノブを使って編集していくスタイルです。ノブ割り当てはモードによって変わりますが、概ね以下のようなイメージです。

  • TYPE/CATEGORY:シンセカテゴリー選択
  • VARIATION:カテゴリー内の音色バリエーション
  • TONE / FILTER:明るさ、カットオフ、レゾナンス的な役割
  • ENV / MOD:アタック/ディケイ、LFOの揺れ方
  • EFFECT / DIRECT:シンセ音量と原音ブレンド
  • LEVEL:全体の出力レベル

フットスイッチは、例えば以下のような運用が典型です。

  • 左:バンクダウン/CTL(ホールドやモジュレーション・オンなど)
  • 中央:パッチ切り替え/ON-OFF
  • 右:バンクアップ/タップテンポ的操作

SY-200 のおいしい使い方としては、次のようなものがあります。

アンビエント・パッド要員として

  • カテゴリー:PAD / STRING 系
  • 原音:クリーンをやや残す(DIRECT 10〜12時)
  • シンセ:EFFECT 12〜14時
  • フィルター/モジュレーション:ややソフト寄り
  • 後段:ディレイ/リバーブで空間を拡大

コードストロークや長めのアルペジオを弾くだけで、背景を埋めるパッドとして機能します。クリーンギター+シンセパッドのブレンドは、ポストロック/映画音楽系のトラックメイクにかなり有効です。

シンセリード・ソロ用

  • カテゴリー:LEAD/BASS 系から太めのサウンド
  • DIRECT:0〜9時(原音をほぼ切るか、ほんの少しだけ)
  • EFFECT:14〜15時
  • フィルター:開き気味、レゾナンス少し上げ
  • CTL:フィルター・スイープやピッチモジュレーションをアサイン

通常は歪み+ディレイでギターソロ、曲によっては SY-200 を踏んで「シンセソロ」にスイッチ、という構成もやりやすいです。MIDIやCTLで外部ディレイと連携させると、ワンアクションで「シンセ+専用ディレイ」パッチが呼び出せます。

ベースのシンセベース化

  • MODE:BASS
  • カテゴリー:BASS/SEQ 系
  • DIRECT:11〜12時(原音でアタックと輪郭を確保)
  • EFFECT:13〜15時
  • ENV:ややタイトに設定して、キレのあるベースシーケンス寄りのフィール

バンド内で「一部だけシンセベースにしたい」場合に、ベーシストのボードに1台差すだけで対応できるのはSY-200の大きな武器です。

ペダマニ的「ここが魅力」

  • SY-1 より深く、フロア型マルチよりは手軽な“中間ポジション”
    SY-1 の即戦力感と、フロア型シンセ/マルチのディープさの中間に位置し、「ちゃんと作り込みたいけど、ラック級の大掛かりさはいらない」という現場向きのバランスになっています。
  • プリセットと編集機能で“ライブ用シンセセット”を構築できる
    曲ごとに「パッド用」「シーケンス用」「リード用」などパッチを作り込んでおけば、フットスイッチで呼び出すだけでライブの演出幅が一気に広がります。
  • MIDI・エクスプレッション・SEND/RETURN でシステムに組み込みやすい
    MIDI対応ディレイやリバーブと連携して、パッチ切り替えを一括制御したり、EXPペダルでフィルターやピッチをリアルタイムに操作したりと、システムの中心になれる拡張性があります。
  • 原音ブレンドとポリフォニック対応で“ギターらしさ”を残せる
    完全にシンセに振り切るのではなく、原音ギターのアタックと混ぜられるので、バンドサウンドに自然に馴染ませやすいのも実戦的です。

注意しておきたいポイント

  • “いじりがい”がある反面、セットアップの時間はかかる
    パラメータが多いぶん、SY-1のように「とりあえず回したら即OK」という感覚とは少し違います。自分の定番パッチをいくつか作るまでは、腰を据えた音作りの時間が必要です。
  • 音数の多いバンドではミックスの整理が必須
    PAD/SEQ系は情報量が多いため、他パートと被るとミックスが濁りやすくなります。TONE/FILTERやDIRECTのバランスで、しっかり帯域を整理しておきたいところです。
  • 筐体サイズと消費電流は“コンパクトよりひと回り上”
    BOSSコンパクトより横幅・奥行きが大きく、電源もデジタル機らしい電流量が必要なクラスです。ペダルボードのスペースとパワーサプライの空き容量は事前に確認しておくのが安全です。

機種の仕様

メーカーBOSS
製品名SY-200 Synthesizer
エフェクトタイプギター/ベース用シンセサイザー(ポリフォニック)
搭載モードシンセカテゴリーを複数搭載(LEAD/PAD/BASS/STRINGS/ORG/SEQ など)
各カテゴリー内に複数のバリエーションを収録
パッチメモリー機能(複数のプリセットを保存・呼び出し可能)
ギター/ベース入力モード切り替え
ポリフォニック対応(コード/アルペジオに追従)
コントロールCATEGORY / TYPE ノブ(シンセカテゴリー選択)
VARIATION ノブ(各カテゴリーのバリエーション選択)
パラメータ用ノブ(FILTER、ENV、MOD など割り当て)
EFFECT LEVEL ノブ(シンセ音量)
DIRECT LEVEL ノブ(原音ギター/ベースの音量)
MASTER LEVEL ノブ(全体出力レベル)
ディスプレイ:パッチ名、番号、パラメータ表示用
フットスイッチ:3系統(ON/OFF、パッチ切り替え、CTL/TAP などアサイン)
接続端子INPUT:ギター/ベース入力(モノラル)
OUTPUT L / R:ステレオ出力(アンプ/ミキサーへ)
SEND / RETURN:エフェクトループ(SY-200前後に他ペダルを組み込む用)
CTL / EXP:外部フットスイッチ/エクスプレッションペダル用
MIDI IN / OUT:外部機器との同期・プログラムチェンジ送受信用
USB(搭載モデルの場合):アップデート/エディター接続用想定
DC IN:9V AC アダプター用ジャック(BOSS PSA シリーズ対応)
電源アルカリ電池(単3形)×3
AC アダプター(PSA-100/PSAシリーズ)
消費電流おおよそ 230 mA(DC 9V 時)
入出力レベル/インピーダンス規定入力レベル:-20 dBu
入力インピーダンス:1 MΩ
規定出力レベル:-20 dBu
出力インピーダンス:1 kΩ
外形寸法・重量(目安)幅:101 mm 前後
奥行:138 mm 前後
高さ:65 mm 前後
質量:約 700 g 前後

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[BOSS] SY-200 Synthesizer

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