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[BOSS] BD-2 Blues Driver

王道ブルース〜ロックまでこなす定番オーバードライブ

BOSS BD-2 Blues Driver は、クリーン〜クランチの「ちょうど良い境目」を作るのが得意な、アンプライクなオーバードライブです。ピッキングやギター側ボリュームへの追従性が高く、手元のコントロールだけでクリーン寄りから粘るリードトーンまで幅広く対応できます。

TS系よりもフラットで、中低域の厚みを残しつつトップエンドに少しザラつきが乗るキャラクターのため、常時ONの基礎ドライブとしても、すでに歪んだアンプをもう一段押し出すブースターとしても扱いやすい1台です。

[BOSS] BD-2 Blues Driver|ペダマニレビュー

どんなペダル?

BOSS BD-2 Blues Driver は、その名のとおりブルース〜ロックの領域で使いやすいオーバードライブペダルです。アンプライクなレスポンスと、手元のボリュームやピッキングに素直に反応する挙動が特徴で、

  • クリーン〜クランチの「境目」を作る常時ONペダル
  • すでに少し歪んだアンプを、もう一段押し出すブースター

のどちらの役割でも使える、汎用性の高い1台です。TS系よりもフラット寄りで、中低域の厚みも残しつつ、トップエンドに少しジャリっとした成分が乗る、「アンプの延長線」に近いドライブ感が持ち味です。

サウンドの特徴(ピッキングに素直なナチュラルドライブ)

BD-2 のサウンドを一言でまとめると、アンプのクランチをそのまま拡張したようなドライブです。

  • ピッキングを弱くするとクリーンに近づき、強く弾くとしっかり歪む
  • ローもほどよく残るので、シングルコイルでもペラペラしにくい
  • ミッドが極端に持ち上がっていないため、コード感が崩れにくい

ゲインを上げていくと、エッジの効いたザラつきとコンプレッション感が増えていきますが、単なるハイゲインというより「アンプをかなり追い込んだときの音」をシミュレートしたようなニュアンスです。

クリーンアンプに足すと自然なクランチ〜オーバードライブ、すでに歪み気味のアンプに足すと、サステインとゲインをもう一段足す役割で使えます。

使い勝手・セッティングのイメージ

コントロールは LEVEL / TONE / GAIN の3ノブのみとシンプル。ポジションごとのイメージは以下のような感じです。

常時ONクランチ/プッシュ用

  • LEVEL:12〜1時
  • TONE:11〜12時
  • GAIN:9〜10時

クリーン〜軽いクランチのアンプに足すと、ピッキングニュアンスが残る心地よいクランチになります。ギター側のボリュームを少し絞ればクリーン寄りにも戻せるので、「常時ON」用途に向いた設定です。

ブルース〜ロックのリード用

  • LEVEL:12時前後
  • TONE:12〜1時
  • GAIN:12〜2時

歌うようなリードトーンが欲しいときのセッティング。シングルコイルなら太さを補いつつ抜けの良いリードに、ハムバッカーなら、やや荒々しく粘るソロトーンになります。

すでに歪んだアンプのブースト

  • LEVEL:1〜2時
  • TONE:11〜12時
  • GAIN:8〜9時(ほぼゼロ寄り)

アンプ側で歪みを作っている場合は、GAIN をほぼ絞り、LEVEL を持ち上げてブースターとして使うのが定番です。ローが大きく削られないため、TS系よりも「アンプ本来のキャラクター」を残したまま押し出すことができます。

ペダマニ的「ここが魅力」

  • クリーン〜クランチ〜オーバードライブまでの変化が自然で、手元のコントロールと非常に相性が良い
  • 単体使用でもアンプの延長線として成立し、ブースターとしても優秀な「1台2役」ペダル
  • TS系のような強いミッドハンプではなく、もう少しフラット寄りのトーンが欲しい人にちょうどよいキャラクター
  • 価格帯も比較的手頃で、中古市場も豊富なため、「まず1台アンプライクな歪みを試したい」というニーズに応えやすい
  • 歪みペダルをあれこれ試したあとでも、「やっぱりこれでいいか」と思わせる安定感と汎用性

注意しておきたいポイント

  • GAIN を高くすると、高域のザラつきやノイズが目立つことがあります
    → 音量をしっかり上げられない環境では、GAIN を上げすぎず、アンプ側のボリュームや別ブースターと併用すると扱いやすくなります。
  • TONE を上げすぎると、シングルコイルでは特に耳に痛い帯域が強調されやすいです
    → 基本は 11〜12時あたりから調整を始め、足りなければ少しずつ足していくのがおすすめです。
  • あくまで「アンプを追い込んだ系の歪み」なので、モダンメタルなどのタイトなハイゲインが欲しい場合は、別のディストーションペダルやアンプシミュレーターと組み合わせた方がイメージに近づきます。

機種の仕様

メーカーBOSS
製品名BD-2 Blues Driver
エフェクトタイプオーバードライブ(アナログ)
バイパス方式バッファードバイパス
コントロールLEVEL ノブ(出力レベル)
TONE ノブ(トーン調整)
GAIN ノブ(歪み量)
接続端子INPUT:標準フォーン(ギター入力)
OUTPUT:標準フォーン(アンプ/次段エフェクターへ)
DC IN:9V AC アダプター用ジャック(BOSS PSA シリーズ対応)
電源9V 角型電池
AC アダプター(PSA-100/PSAシリーズ)
消費電流おおよそ 20 mA(DC 9V 時)
入出力レベル/インピーダンス規定入力レベル:-20 dBu
入力インピーダンス:1 MΩ
規定出力レベル:-20 dBu
出力インピーダンス:1 kΩ
外形寸法・重量(目安)幅:73 mm 前後
奥行:129 mm 前後
高さ:59 mm 前後
質量:約 380 g 前後(電池含む)

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4.5
5 個の星のうち 4.5 個(2 件のレビューに基づく)
最高50%
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あまり良くない0%
良くない0%

最新のレビュー

お名前PAT55
演奏歴1〜3年
<総合評価>
音質
使いやすさ
堅牢性
価格満足度

初めてのオーバードライブとしてBD-2を買いました。クリーンにちょっとだけ歪みを足したいときにすごく使いやすくて、GAINを9〜10時くらいにすると、アルペジオもコードもきれいにまとまります。逆にGAINを上げすぎると、自分のピッキングが荒いのもあって音がザラついてしまい、まだコントロールしきれていない感があります。そこが★1つマイナス要素ですが、「弾き方で音が変わる」のが分かりやすくて、練習のモチベーションにはかなりなっています。最初の1台としてはかなり満足しています。

2025年12月5日
お名前ケンジ
演奏歴10年以上
<総合評価>
音質
使いやすさ
堅牢性
価格満足度

学生のころ一度手放して、40代になって結局また戻ってきたペダルです。今はテレキャス+マーシャル系アンプで、BD-2はほぼ常時オンの“下地の歪み”として使っています。軽いクランチにしておいて、ピッキングを強くするとザラっとした倍音が乗ってくる感じがすごく気持ちいい。歌いながらコードをかき鳴らしても、コード感が潰れずにちゃんと分離してくれるのが助かります。

ゲインを上げれば、それなりに歪むんですが、ハイゲインというよりはあくまでロック寄りクランチ〜オーバードライブ。ソロのときは、別のブースターで少しだけ前に出してあげると、バンド全体の中でもいい感じに抜けます。TS系みたいにミドルがグッと出るタイプじゃないので、アンプ側のキャラを壊したくない人には合うと思います。

使い勝手としては、TONEの効きがけっこうシビアで、12時を少し超えたあたりから急にギラっとしてくる印象。リハスタではちょうど良くても、ライブハウスのハイの出方によっては「ちょっと明るすぎたな」と感じることもあります。その分、環境を選ぶペダルではありますが、そこを詰めるのも含めて“アンプと対話してる感”があって個人的には好きです。

筐体はさすがBOSSで、踏みまくっても壊れる気配なし。10年やってきて、結局ボードから外れた期間より乗っている期間のほうが長いペダルです。値段だけ見ると安いとは言えませんが、「これ1台でクランチとブーストが両方こなせる」と考えると、40代のサラリーマンギタボ的には十分元は取れていると感じています。

2025年12月3日

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